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夏騎の召喚した進化グレートメカオーは、手札を切る事で強力な除去を放つ事が出来る能力を持っている。 相手クリーチャーをデッキトップに飛ばす事はCipを再び使われてしまう可能性はあるが、新しいカードを引かせずに横着させる事が出来る。 「こいつでW・ブレイクする時に《埋め立てロボ・コンクリオン》を手札から捨てる事で《シリウス》をデッキの一番上に置く!」 「ぅ……」 夏騎の宣言に小鶴は苦い顔をする。 この除去は、コスト踏み倒しにより超重量のクリーチャーを出すデッキにはツラいもんな……。 そしてシールドが2枚割れ、小鶴の手札に加わる。 「っ! S・トリガー《ヘブンズ・ゲート》で《魔光王機デ・バウラ伯》と《我牙の精霊 HEIKE・XX》をバトルゾーンに出すよ!」 魔光王機デ・バウラ伯 光文明/4マナ/グレートメカオー/ナイト/4000 ブロッカー このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。 我牙(ガガ)の精霊 HEIKE(ヘイケ)XX(ダブルクロス) 光文明/5マナ/エンジェル・コマンド/エイリアン/7000 ブロッカー このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことは出来ない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) 《サンダーバード》の攻撃は逆にブロッカーの数を増やすきっかけになってしまったようだ。 《デ・バウラ》は比較的軽コストのブロッカーだが、呪文を回収できる能力も持つので小鶴のデッキとは相性がいい。 更に《HEIKE・XX》は相手によって選ばれないアンタッチャブルを持つ。除去するのが難しいクリーチャーだ。 「《バウラ》で《ヘブンズ・ゲート》を戻して、《ロードリエス》の効果で2枚ドロー」 《シリウス》のような攻撃可能なブロッカーが出てこなかったのは幸いとはいえ、手札を減らさずに防衛を強化されてしまったのは夏騎にとっては痛手だろう。 「うーん、早まっちゃったかな? ターンエンド」 夏騎は苦虫を潰したような表情をしながら、ターンを明け渡すのだった。
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