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「俺のターン……ドロー!」 夏騎はまた立ち塞がった2体の巨大ブロッカーに、どう対処するのか思案しているのような表情のまま、カードを引いた。 けれどその表情は……カードを確認した瞬間、真逆になった。 「……ここで来てくれるとは、やっぱ最高だな!」 「え……?」 夏騎の言葉に目を点にする小鶴だが、夏騎は構わず宣言した。 「《サンダーバード》と《アフロスピーカー》、《サウンドシューター》の上に進化GV!! ──《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》っ!」 超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン 水文明/6マナ/フェニックス/15000 進化GV-自分のグレートメカオー、グランド・デビル、ポセイディア・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。 自分の他のクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにこのクリーチャーの下に置いてもよい。 メガメテオバーン6:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを6枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、相手はバトルゾーンにある自分自身のクリーチャーすべてとマナゾーンにあるカードすべてを手札に戻す。 T・ブレイカー 《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》だと……。 『いかに強力なクリーチャーにより超有利になったとしても、それを消し去り更にはマナすらも吹き飛ばして、相手を行動不能にする……。夏騎のフィニッシャーがついに出て来たな』 アックスが俺が言おうとした事を説明してくれた。 そうなんだよな。あいつで何度逆転された事か……。 俺は過去の夏騎との対戦を想起しながら、苦笑いをしたのだった。
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