女帝の実力

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通話を終了はし、俺は携帯電話を畳もうとしたのだが、 そんな時に携帯電話で再び鳴り響いた。 けれどそれは先程とは違う着信音。 メールを受信した時になる様に設定した着メロだ。 「光葉と怜衣乃からか」 夏騎との通過の途中に光葉から、そしてたった今怜衣乃からメールが届いたようだ。 「えっと、『決闘騎士団の正式な任務だってことは分かってるわよね? 選ばれたからには勝ちましょ!』、か」 光葉のメールの文面を何気無く読み上げた。 あいつらしい、顔文字も絵文字もない簡素な内容に、逆に温かみを感じた。 「怜衣乃は……『ヒロっち来たよ来たよ~!! こないだ団長と決闘したヒロっちみたいにあたしも頑張るからね♪』、か」 こっちは対照的に絵文字やデコレーションが豊富に使われてる内容だ。 怜衣乃の明るさと活発さが滲み出ているのを感じ、ちょっと笑みが零れた。 『あの決闘都市長が何考えてるかは分からないが、せっかく外の人間と決闘出来るんだ。全力で迎え撃つぞ、大輝』 携帯電話を閉じる時に、アックスがそんな事を言ってきたので俺は当然とばかりに答えてやった。 「ああ、勿論。やるからには全力! 当然だろ?」
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