女帝の実力

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(《海底機兵シーカイ》……) 俺が引いたのはデメリット持ちの小型クリーチャー。 《ジェスタールーペ》や《アクア・ジャック》の使い回しとして入れておいたカードだ。 ……今この場で《ルーペ》を使いまわした所で、状況の打開は……。 俺は引いたカードを眺めながら思考を巡らせていたが、 ここでふと、都市長の言葉を思い出した。 ───裏面は、貴方が『創る』んですよ。 裏が真っ白な《スター・G・ホーガン》を渡された時のあの人の言葉。 まだ、その言葉の真意を理解したわけじゃない。 けれど…… (もしその言葉に曲解など必要のない、『そのままの意味』だとしたら……!) 僅かに感じた可能性。 俺はそれに賭けてみることにした。 「《海底機兵シーカイ》を召喚し、能力で自身を手札に戻す。そしてもう一度《シーカイ》を召喚!」 海底機兵シーカイ 水文明/2マナ/グレートメカオー/5000 M・ソウル このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の(M・ソウル)クリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻す。 「例え《スターGホーガン》によりコストが軽減されているとはいえ、その行動は理解し難いな。気でも狂ったのかい?」 俺の突然のプレイングに対戦相手は、ゴミを見るような視線をして言い放ってきた。 ま、好きに言っとけ。 「《ルーペ》の効果でドローをし、今度は《ルーペ》をバウンス。そして《ルーペ》を召喚、連鎖発動だ」 アクア・ジェスタールーペ 水文明/4マナ/リキッド・ピープル/2000 M・ソウル 連鎖 自分のターン中に、このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出した2体目のクリーチャーであれば、カードを1枚引いてもよい。 構わず俺は俺の考えたプレイを続けていく。 しかしまぁ、この連鎖で何が出るかだな……。 俺は緊張しながら、デッキの一番上のカードを捲った。
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