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捲れたカードは、連鎖の範囲内だ。
「《アクア・アナライザー》、バトルゾーンに出る。能力でデッキトップから5枚のカードを好きに操作する」
「随分をカードを動かしているが、果たしてそれで状況が好転出来ているのかい?」
5枚のカードをどう動かすか考えている間、相手の男が嘲笑うかのように言ってくる。
今までは無視しておいたが、その言葉には返答しておいた。
「……ああ、勝利への道筋が見えてきたよ」
「なん、だと……?」
予想外だったらしく、相手は目を丸くした。
それに対し、俺は堂々と宣言した。
「ターン終了時、クリーチャーをターン内に3体召喚した事により───《スターGホーガン》が覚醒する!」
「っ!? 馬鹿な、覚醒だと!!」
覚醒という単語に相手は驚愕の表情を隠せない。
まぁサイキック・クリーチャーは決闘都市にのみ存在するカードだし、知っていたとしても覚醒という普通のカードにはまずあり得ないギミックに驚かざるを得ないんだろう。
俺はそんな相手の目の前で、《スターGホーガン》をひっくり返す。
まだ、裏は真っ白のままだったが……自然と脳裏に呼ぶべきカード名が思い浮かんだ。
「《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》っ!!」
そして俺がそう大声で叫ぶと、カードは呼応するかの様にイラストが浮き上がった。
これが『創る』っていうことか……?
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