女帝の実力

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(大輝視点) 光葉が何故か超次元ゾーンから1枚と手に取った状態で静止している。 一体どうしたんだ? 『まさか……』 「アックス?」 アックスは何かに気付いたらしい。 それから数秒後に、俺もある事を思い出した。 「っ! 光葉、もしかして昼矢みたいに……」 『あの時、昼矢の超次元ゾーンは突然増えた。つまり、サイキックが突然「誕生」したって事だ』 それと同じ事が光葉に起きたって事なのか!? 焦りを感じつつ光葉を見ると、彼女は握っていたサイキックをバトルゾーンへと置いた。 「……コスト7の《時空の賢者ランブル》をバトルゾーンに出すわ!」 「これが君のサイキックか。いやはや、決闘都市特製ギミックは優秀だね」 時空の賢者ランブル 闇文明/7マナ/サイキック・クリーチャー/デーモン・コマンド/4000 E・ソウル 覚醒-自分のターンのはじめに、カード名を選んで言い、自分の山札の一番下のカードを見る。それが選んだカードであれば、それを相手に見せてから山札に加えてシャッフルし、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返してもよい。 スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) 光葉の場に、本を持った黒衣の人型クリーチャーが現れる。 それに対戦相手が感心するような声を上げる。 にしても…… 「昼矢のは3体で合体するサイキックだったのに、光葉のは普通のサイキックっぽくないか?」 『……そうだな。どうやら突然誕生するカードは3体リンクだけじゃないようだ』 昼矢だけでなく雛岸さんも3体リンクのサイキックを使っていたので、てっきりそれが当たり前なのかと思ってたけど……どうやらそれだけじゃないみたいだ。
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