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「《氷牙フランツⅠ世》を召喚して、《魔弾オープン・ブレイン》をナイト・マジックで唱えて4枚ドローするわ」
覚醒を逃した光葉だけど、大量ドローが出来る呪文を呪文を軽くするナイトをもう1体出す事で展開しつつ唱えた。
これで次の呪文を蓄えられた上に、それらも2コスト軽く出来る。さすが光葉だ。
魔弾オープン・ブレイン
水文明/5マナ/呪文/ナイト
S・トリガー
KM-カードを2枚まで引く。
ナイト・マジック
「では俺のターン。じゃぁそろそろ見せてあげよう、このデッキの真価をね!!」
襟澤は声を大きくしながら宣言すると、そのプレイを開始させた。
「《ダーク・リバース》により《アクアメルゲ》を手札に戻し、そのまま召喚だ」
ダーク・リバース
闇文明/2マナ/呪文
S・トリガー
クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
わざわざ回収しての召喚。
アイツのデッキにとって《メルゲ》は相当重要なカードらしいな。
「《盗掘人形モールス》をG・ゼロで召喚、まずは《メルゲ》の能力で《疾封怒闘キューブリック》を手札から捨てる。次に《モールス》の能力で《キューブリック》を手札に戻す。最後に墓地に行った《キューブリック》の能力で《モールス》を手札に戻させてもらう」
ヤツが一通りの動きを終わらせたが……
「ん? 結局出した《モールス》と《キューブリック》が手札に戻っただけだよな。意味が合るのか?」
『相手の手札をよく見てみろ』
一連のプレイングの意味が理解できなくて呟いてみると、相棒が勧告してきたので、俺は襟澤の手札を見てみる。
襟澤の今の手札は3枚だ。
ターン開始時と変わってないよな。……って、うん?
「《ダークリバース》を消費した上で手札が減ってないって事は、カードが1枚増えてる!?」
『これから今のループを繰り返す度に手札が増える。しかもマナは《メルゲ》再召喚にしか使っていない上に、今後のループにマナ消費はない。つまり……』
ようやく事実に気付いた俺は、アックスと一緒に叫んだ。
「『無限ドローループっ!』」
襟澤はキーカードが来るまで、マナを使わずにずっと手札を引き続けられるって訳か。
なんて恐ろしいコンボだ……っ。
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