女帝の実力

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「続いて2体目でWブレイクだ」 襟澤は更に別の《マクスウェル》でシールドを割ってくる。 ここで発動可能なトリガーが来てくれないとキツいんじゃないか流石に。 「ないわ。続けなさい」 「……では《フェイト・カーペンター》で最後のシールドを割らせてもらおう」 だが光葉はまた何もアクションをせずに2枚のシールドを手札へと持っていくだけだ。 襟澤が最後の詰めにかかる……その瞬間、ついに光葉が手札に手を掛けた! 「ニンジャ・ストライク《威牙忍ヤミノザンジ》を出すわ。これで《カーペンター》を-2000して破壊よ」 威牙忍ヤミノザンジ 闇文明/5マナ/ダーク・モンスター/シノビ/2000 ニンジャ・ストライク4 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-2000される。 ようやく襟澤の攻撃から防御したわけだが、まだアイツの場には2体の《クロスファイア》が残っている。 トリガー呪文がほとんど封じられてるこの状況で果たして耐えれるのか光葉……! 「《カーペンター》を除去しても《クロスファイア》がいる。《百万超邪》の方でWブレイクだ」 パワーが能力で10万上がった《クロスファイア》が光葉の最後のシールドを突き破る。 これで光葉は盾を完全に失ってしまったわけだ。 「トリガーなしよ」 それでも光葉は冷静なままだった。 最後のシールドを見ても「やっぱりトリガーはないのね」と言いたそうな表情だった。 「ハハハ、君にはまだ光の呪文を唱える余裕があったというのに残念だったねぇ。じゃあこれでフィニッシュだ! この攻撃で俺は君を手に入れる! 《クロスファイア2nd》でダイレクトアタック!!」 襟澤は高笑いをしながら、最後の攻撃宣言をした。 観客も大きくどよめいているのが聞こえてくる。 だが…… 「今度からはもっと攻めの陣営を増やすべきね。《光牙忍ハヤブサマル》をニンジャ・ストライクしてブロックよ」 光葉は再び手札からシノビを出し、攻撃を防御した。
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