女帝の実力

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光牙忍ハヤブサマル 光文明/3マナ/ガーディアン/シノビ/3000 ニンジャ・ストライク4 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。 全ての攻撃をトリガーなしで凌ぎきられた事に、襟澤は目を開いて驚いた。 「何……っ!?」 「驚く暇があるならさっさとターンを終えなさいよ」 対して光葉はエンド宣言を促している。 まぁずっと手札にシノビを抱えていたんだから、余裕が崩れなかったのも頷けるな……。 「……ククッ」 驚き終えた襟澤は何故か笑い始めた。 「いやいや、これを防ぎきるとはさすがだよ。でも、君のデッキは呪文主体のコントロールデッキ。《マクスウェル》が2体も構えているこの状況を、次のターンでどうにかできるわけがない。どの道君は俺に負けるしかないのさ。ターンエンドだ」 言われてみればそうだ。 今の光葉に許されてる呪文の詠唱は光文明の1枚のみ。 呪文を唱えられて初めて真価を発揮する光葉のナイトデッキじゃ、これを巻き返すのは無理に思えた。 「さあて菜季選手、襟澤選手の猛攻を耐え切ったが果たして次のターンにどう動くのか!?」 司会者が面白そうに状況の説明をし、ターンがついに光葉に移った。 光葉は静かにカードを引くと、手札のカードを1枚マナに置く。 「《アクア・サーファー》をマナに置くわ」 「……まさかそれはシールドにあったカードか」 何気ないマナチャージだが、襟澤はそれがシールドから来ていたカードだと分かったようだ。 「ええ。けど、いらなかったわね。このターンでケリが着くわけだし」 それに光葉は表情も変えずに告げる。 一体光葉はどうやって勝つつもりなんだろうか……。
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