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俺のバトルゾーンの、《パイレーツ》が消えて、その場所に両手に剣を携えた王国チックな風貌の、薄緑色の翼を持ったクリーチャーが現れた。
「よし、そろそろ攻める! 俺は《カーリー・ミラージュ》でシールドをW・ブレイクするぜ!」
クリーチャーがある程度並んだ所で、俺はようやく仕掛けた。
俺の宣言に従って、《カーリー・ミラージュ》が持っている剣で1枚ずつシールドを、計2枚を割った。
だが、昼矢は決闘台から弾かれたシールドを見て───ニヤリと笑みを浮かべた。
「残念だったな。S・トリガー、《スーパー炎獄スクラッパー》だ」
スーパー炎獄スクラッパー
火文明/6マナ/呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを、パワーの合計が5000以下になるように好きな数選び、破壊する。
S・トリガーを詠唱した昼矢のバトルゾーンには、いきなり巨大なペンチが現れた。
げっ、マズイ……っ!
そう思ったが時すでに遅し、俺の残りのアタッカーは、巨大なペンチの下に寄せ集められ……
───グシャリと潰されてしまった。
「ハッハッハ、テメェのクリーチャーが3体も焼かれたぜ!」
トリガーが興を奏したことに昼矢は高笑いをし、
俺は後頭部を掻きながら、苦笑いした。
「あ~あ、やっちまったな。ま、仕方ないか。アタッカーもいないし、エンドかな」
俺のそんな態度に、昼矢は何故かちょっと驚いていた。
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