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「「デュエルっ!!」」
オレとクソ野郎は同時に叫び、決闘が開始した。
決闘台により先攻はクソ野郎からとなった。ムカツくが機械が公平に決めた事なので従ってやる。
「さて、3マナだね。早速、僕の切り札を使おう。呪文《クリスティ・ゲート》を詠唱だ」
クリスティ・ゲート
光文明/3マナ/呪文
S・トリガー
自分のシールドをひとつ見る。その中から、進化ではない光のデーモン・コマンドを1体、バトルゾーンに出してもよい。
カードを1枚引く。
ヤツが唱えやがったのは、たった3コストで呼び出せる範囲はかなり狭いとはいえ、重いクリーチャーですら容易に呼び出せる強力な呪文だ。
1ドローが確実に発動するので、アドバンテージがマイナスになることはない。
クソ野郎は自分のシールドの一番右端を選んだようだ。
特に操作をしていないこの段階ではランダムなわけだが……。
「当たりだね、《虚構の支配者メタフィクション》をバトルゾーンへ」
初っ端から当ててきやがった。
ッチ、無駄に運が良いな。
虚構の支配者メタフィクション
光文明/6マナ/デーモン・コマンド/6500
ブロッカー
相手が呪文を唱えた時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
W・ブレイカー
ヤツが操作している決闘台の目の前に、4本脚に人間の胴体がくっ付いたケンタウロスの様な見た目のクリーチャーの立体映像が現れた。
オレが呪文を使うのを躊躇わせるような効果を持っている。
ヤツの中身に似て、クソめんどくさいクリーチャーだな。
「出だしは順調で良かったよ。2つ目の効果でカードを1枚引いてターンエンド」
クソ野郎は余裕の表情でカードを引くと、ターンを終えた。
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