132人が本棚に入れています
本棚に追加
『第1問。この中で《キュリアス・アイ》と全く同じスペック、完全相互互換と呼ばれるカードはどれ?』
スピーカーが喋り終えるのと同時に4つの選択肢と《キュリアス・アイ》のカード画像が表示された。
選択肢は《グレープ・ジェリー》、《スティンガー・ボール》、《メロッペ》、《無双竜騎ボルバルザーク》。
どう考えても4つ目はないな。《キュリアス・アイ》はプレミアム殿堂入りしてないし。
とはいえ《キュリアス・アイ》のスペックを思い出さないとな……。
いや、普通覚えないって。マイナーすぎるだろ。
一応選択肢で考察してみる。
《メロッペ》は確か、シールド選択権を互いに相手に渡してしまうという変な効果を持ったクリーチャーだ。
これに完全相互互換がいるなんて話は知らないな。これもないだろう。
これで選択肢は残り2つとなった。
(どっちもありそうだ。さすがにこっからは絞れないな)
どっちも覚えてないので、こっからは勘で選ぶことにした。
両方の選択肢をもう一度眺め……ピンと来た方をタッチした。
『全員の選択が終わったので回答に入るよ!』
するとすぐにそんな音声が発せられた。みんな早っ。
『正解はー
──Bの《スティンガー・ボール》でした!』
残り3つの選択肢が黒くなり、右上の選択肢のみが光った。
ちなみに俺が選んだのは《グレープ・ジェリー》だった。くっそ、惜しかったな。
その後に正解を出したマシーンが表示される。
左から1、2、3、4、5と番号が振られていて、正解者は1、4、5だ。
つまり俺と小鶴以外が正解したことになる。
やるなぁ……。
最初のコメントを投稿しよう!