デュエマで埋め尽くされた街

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俺は拳を握り締め、もう片方の手でカードを引いた。 「ドロー!! 俺は、《アクア・ベララー》と《アクア・ジェスタールーペ》を召喚っ!」 そして俺は、一度に2枚のクリーチャーを召喚する。 アクア・ベララー 水文明/2マナ/リキッド・ピープル/1000 自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、いずれかのプレイヤーの山札の上から1枚目を見る。その後、そのカードを持ち主の山札の一番下に置いてもよい。 「まずは《ベララー》の効果を発動する。デッキトップを確認し……そのままデッキトップに戻す。そのカードは《ジェスタールーペ》の効果でドローする。そして連鎖能力を発動!」 手札を1枚増やした後、再びデッキトップを確認する。 ちなみに今加えたのは《魂と記憶の盾》。 連鎖能力の当たりから外れていたので、ドローを先に発動したんだ。 けど、2枚目も……。 「うぐ、ハズレか。じゃぁこれでターンエンドだ」 これまた連鎖範囲外だったので、そのカードはそのままデッキトップに戻した。 続いて昼矢のターン。 昼矢は静かにカードを引くと、再び、電撃の付いたカードを出してきた。 「次のサイキックの御目見えだぜ? 《超次元エナジー・ホール》を詠唱だ。カードを1枚引き……」 とそこで昼矢は言葉を止めた。 様子がおかしい。 昼矢は、何故かいきなり顔を伏せ、拳を強く握り締めて震わせている。 ……どうしたんだ……?
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