132人が本棚に入れています
本棚に追加
/414ページ
俺は拳を握り締め、もう片方の手でカードを引いた。
「ドロー!! 俺は、《アクア・ベララー》と《アクア・ジェスタールーペ》を召喚っ!」
そして俺は、一度に2枚のクリーチャーを召喚する。
アクア・ベララー
水文明/2マナ/リキッド・ピープル/1000
自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、いずれかのプレイヤーの山札の上から1枚目を見る。その後、そのカードを持ち主の山札の一番下に置いてもよい。
「まずは《ベララー》の効果を発動する。デッキトップを確認し……そのままデッキトップに戻す。そのカードは《ジェスタールーペ》の効果でドローする。そして連鎖能力を発動!」
手札を1枚増やした後、再びデッキトップを確認する。
ちなみに今加えたのは《魂と記憶の盾》。
連鎖能力の当たりから外れていたので、ドローを先に発動したんだ。
けど、2枚目も……。
「うぐ、ハズレか。じゃぁこれでターンエンドだ」
これまた連鎖範囲外だったので、そのカードはそのままデッキトップに戻した。
続いて昼矢のターン。
昼矢は静かにカードを引くと、再び、電撃の付いたカードを出してきた。
「次のサイキックの御目見えだぜ? 《超次元エナジー・ホール》を詠唱だ。カードを1枚引き……」
とそこで昼矢は言葉を止めた。
様子がおかしい。
昼矢は、何故かいきなり顔を伏せ、拳を強く握り締めて震わせている。
……どうしたんだ……?
最初のコメントを投稿しよう!