父の影と未知の力

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《アクア・ガード》がの身体全体が白く光ると、体躯が膨張して2本脚から4本脚になり、円形の盾を両手に構えたケンタウロスのような姿となった。 進化クリーチャーに召喚酔いはない。 よってここは攻めあるのみだ! 「《ブレイダー》で要塞化されたシールドを攻撃だ!」 俺が指示を出すと、実体化してる《ブレイダー》は謎の男の方へと突進し、体当たりで茨と城が絡みつかれてた青白い盾を割った。 盾が消えたので、《ロズキャ》も同時に消えた。 カードを回収し確認する男だったが、それはそのまま手札へと移動したのでトリガーではないようだ。 「なら、《ゾロル》でもブレイクだ!」 続いて顔を半分マスクで隠したヒーローマントを身に着けたクリーチャーも相手の盾に向かって突進する。 割られた盾のカードを回収すると、フードの男はそれを前へ突き出した。 直後、菱形の中に雷が描かれた特徴的なマークが男の手の前に浮かび上がる。 シールド・トリガーかっ! 「《地獄門デス・ゲート》です。貴方の《ジェスタールーペ》を破壊し、ワタクシの《ジャスミン》を蘇生致します。能力により自壊し、1マナチャージ」 地獄門デス・ゲート 闇文明/6マナ/呪文 S・トリガー 相手のタップされていないクリーチャーを1体破壊する。そのクリーチャーよりコストが小さい、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 フードの男の前に高さ3メートルはあるだろう巨大な門は出現し、両開きの扉が開いたかと思いきや中から黒い手が何本も伸びてきて、《ルーペ》を捕まえると門の中へと引き込んでしまった。 代わりに《ジャスミン》が門の中から現れた。すぐに小爆発して墓地へと行ったけど。 悔しいが、このターンのアタッカーが攻撃しきれたし、マシだったと考えよう。 「ターンエンド」 俺は頬に汗を伝わせながら、ターンを明け渡した。
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