父の影と未知の力

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俺のターンは終了し、フードの男にターンが渡る。 だが相手はカードを引かず、宣言してきた。 「ターン開始時、マナゾーンから3枚のカードを墓地に送ることで《ディアボロスZZ》が覚醒するっ!」 やつのマナゾーンに該当するエリアから3枚のカードがデッキの横に移動するや否や、《ディアボロスZZ》が暗い紫のオーラに包まれ、それが消滅すると赤と金に身を包むより巨大な龍が男の背後で姿を現した。 俺の《G・ホーガン》の5倍はあるだろう大きさだ。 で、でかすぎだろ……。 「《究極の覚醒者デビル・ディアボロスZZ》、降臨」 究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ(ダブルゼータ) 闇/20マナ/サイキック・クリーチャー/デーモン・コマンド・ドラゴン/23000/ビクトリー このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー、水のクリーチャー、闇のクリーチャー、火のクリーチャー、自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。 Q・ブレイカー 解除 「どうやら、この次元獣があの男の切り札なようだ。気を引き締めろよ大輝」 「あ、ああ、わかってる」 アックスが忠告をしてきたので、呆気に取られてた意識を戻せた。 20マナなんて初めて見た。 相当すげぇんだろうな。 「では行きます。《デビル・ディアボロスZZ》でシールドをQ・ブレイクしまして、能力で各文明のクリーチャーを1体ずつ破壊。海堂大輝様の場には水文明しかいませんから、《スター・G・ホーガン》を破壊致します」 男の宣言の後、《デビル・ディアボロスZZ》が持っていた槍を投げ飛ばし、貫かれた《G・ホーガン》は破裂するように消えてしまった。 くっそ、ここで《G・ホーガン》がやられちまったか。 でも対象がそっちに行ってくれたお陰で、ブロッカーが残ってくれた! 「《ブレイダー》でブロックだっ!」 急いでそう命令すると、《ブレイダー》が両手の盾を突き出して《デビル・ディアボロスZZ》と青白い盾の間に割り込んで、進行を防いでくれた。 ただし、受け止められた《デビル・ディアボロスZZ》は口から光線を放ち《ブレイダー》を焼き払った。 ……サンキュ、《ブレイダー》。
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