父の影と未知の力

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「ではワタクシのターン。《デビル・ディアボロスZZ》を止めれるように同じ文明のブロッカーを2体並べましたか。悪くない防御策ですが……《デビル・ディアボロスZZ》しか見れてないようではまだ甘いですよ。5マナで《超次元シャイニー・ホール》を詠唱」 フードの男は口を大きく歪めながら言うと、また超次元呪文を唱えてきた。 しまった! あの呪文は……っ! 超次元シャイニー・ホール 光文明/5マナ/呪文 バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。 次のうちいずれかひとつを選ぶ。 ●自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。 ●コスト7以下の光のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 「《アクア・カスケード》をタップし、《時空の不滅ギャラクシー》をバトルゾーンへ出します」 「これで《デビル・ディアボロスZZ》を止められなくなっちまったな……」 相手の場に現れた穴から、また別のサイキック・クリーチャーが出てくるのを見ていると、相棒がそう口にしてきた。 ああ、その通り。 今の俺にあのQ・ブレイクを止める手段はない……。 時空の不滅ギャラクシー 光文明/7マナ/サイキック・クリーチャー/エンジェル・コマンド/5000 覚醒−このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、コストの大きいほうに裏返す。 「行きましょうか、《デビル・ディアボロスZZ》でシールドをクアトロ・ブレイク。この時、《アクア・スーパーエメラル》を破壊致します」 「く……っ!」 やつが命令した途端、《デビル・ディアボロスZZ》が口から光線を薙ぎ払うように放ってきて、4枚の盾を一気に割ってしまった。 光線のほとんどは盾によって防がれたが、ほんの僅かに残ったのが俺に伸びてきた。 あぶねぇ! そう思い腕で身を庇うと、俺の周りを虹色の半透明な壁のようなものが光線を遮断してくれた。 ああ……なるほど。 さすがにデュエマが続行できないような不測の事態は起きないようになってるのね。
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