132人が本棚に入れています
本棚に追加
割られたシールドは6枚の内、内容の分からなかった4枚。
これで残るは《スーパーエメラル》で仕込んだ《革命の水瓶》と、《ガード・ホール》で送られた《ゾロル》だ。
珍しく素でトリガーが1枚も入ってなかったんだなぁ。
ま、デッキを改造する際に大分抜いちゃったし、仕方ないか。
俺はそう考えて、気持ちを切り替えることにした。
「俺のターン!!」
勢いよく宣言すると、空気を呼んでくれたのかデッキの一番上のカードも勢いよく飛んできた。
「……っ! こいつは──」
ドローカードの見た俺は驚き、そして確信した。
こいつなら、行ける!
「《カスケード》を進化! 来いっ、《クリスタル・スーパーパラディン》っ!!」
クリスタル・スーパーパラディン
水文明/5マナ/リキッド・ピープル/6000
進化-自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のサイキック・クリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
W・ブレイカー
飛ばした《スーパーパラディン》のカードは実体化してる《カスケード》の額辺りで止まると、《カスケード》と共に発光し、光が止むとその姿は槍と盾を手にした4本脚の戦士へと変貌していた。
「まず、登場時能力でバトルゾーンのサイキック・クリーチャーを1体バウンスする。対象は当然、《デビル・ディアボロスZZ》だっ!」
「来ましたね、貴方の力の象徴が。──では、ここで解除を発動致します。《デビル・ディアボロスZZ》は《ディアボロスZZ》へと戻ることで離れることを回避します」
能力発動を宣言すると《スーパーパラディン》の足元から水が湧き出し、それが波のように《デビル・ディアボロスZZ》へと押し寄せた。
だが《デビル・ディアボロスZZ》はその姿を覚醒前へと戻すことで自らを囲むようなバリアーを発生させ、波を防いだ。
とはいえこれは想定済みだ。
昼矢との決闘で新たな姿になったこのカードを、俺は信じるぜ!
最初のコメントを投稿しよう!