父の影と未知の力

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割られたシールドは6枚の内、内容の分からなかった4枚。 これで残るは《スーパーエメラル》で仕込んだ《革命の水瓶》と、《ガード・ホール》で送られた《ゾロル》だ。 珍しく素でトリガーが1枚も入ってなかったんだなぁ。 ま、デッキを改造する際に大分抜いちゃったし、仕方ないか。 俺はそう考えて、気持ちを切り替えることにした。 「俺のターン!!」 勢いよく宣言すると、空気を呼んでくれたのかデッキの一番上のカードも勢いよく飛んできた。 「……っ! こいつは──」 ドローカードの見た俺は驚き、そして確信した。 こいつなら、行ける! 「《カスケード》を進化! 来いっ、《クリスタル・スーパーパラディン》っ!!」 クリスタル・スーパーパラディン 水文明/5マナ/リキッド・ピープル/6000 進化-自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のサイキック・クリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに戻す。 このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。 W・ブレイカー 飛ばした《スーパーパラディン》のカードは実体化してる《カスケード》の額辺りで止まると、《カスケード》と共に発光し、光が止むとその姿は槍と盾を手にした4本脚の戦士へと変貌していた。 「まず、登場時能力でバトルゾーンのサイキック・クリーチャーを1体バウンスする。対象は当然、《デビル・ディアボロスZZ》だっ!」 「来ましたね、貴方の力の象徴が。──では、ここで解除を発動致します。《デビル・ディアボロスZZ》は《ディアボロスZZ》へと戻ることで離れることを回避します」 能力発動を宣言すると《スーパーパラディン》の足元から水が湧き出し、それが波のように《デビル・ディアボロスZZ》へと押し寄せた。 だが《デビル・ディアボロスZZ》はその姿を覚醒前へと戻すことで自らを囲むようなバリアーを発生させ、波を防いだ。 とはいえこれは想定済みだ。 昼矢との決闘で新たな姿になったこのカードを、俺は信じるぜ!
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