父の影と未知の力

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「そしてこの時、《銀河大剣ガイハート》の龍解条件を達成!」 「龍解だって!?」 フードの男が、謎の用語を口にしたかと思いきや、 《グレンモルト》の握っていた《ガイハート》が赤く光を放ち始めた。 銀河大剣 ガイハート 火文明/4マナ/ドラグハート・ウエポン/ダブルビクトリー これを装備したクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。 龍解:自分のクリーチャーが攻撃する時、そのターン2度目のクリーチャー攻撃であれば、攻撃の後、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。 「さあ《銀河大剣ガイハート》、その心を刃から解き放ち、真の龍の姿に顕現しなさい!」 フードの男が言い放った直後、《グレンモルト》が《ガイハート》を地に突き刺し離れた。 そして《ガイハート》の赤い光が強くなり、剣の輪郭のみが確認できる状態になると、その輪郭が一気に大きくなり、巨大な人型のドラゴンの形となった。 「《熱血星龍ガイギンガ》っ!」 熱血星龍 ガイギンガ 火文明/7マナ/ドラグハート・クリーチャー/ガイアール・コマンド・ドラゴン/9000+/ダブルビクトリー スピードアタッカー W・ブレイカー このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。 バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。 相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。 光が治まり、《ガイギンガ》の姿が露わとなった。 ……これがドラグハート・ウエポンから解き放たれたクリーチャーか。 正直な話、《デビル・ディアボロスZZ》の方が迫力あり、こっちが切り札ってのにはどうにも違和感を感じる。 「では《ガイギンガ》でダイレクトアタック」 やつがトドメを差しに来たので、俺はさっき手札に来たカードに手を添える。 「革命0トリガー、《革命の水瓶》! こいつで──」 「無駄ですよ」 しかし、それをフードの男に止められる。 そしてヤツは高らかと《ガイギンガ》の能力を説明してきた。 「このカードは相手に選ばれると、追加ターンを得るのです。《水瓶》は無意味なのです」 「何だって!!?」 追加ターンを与える能力だって!? これじゃ……どうしたって、俺の──負けだ。 俺が突き出そうとしてた手から力が抜け、ダラリと下がった。 「ふっ、では《ガイギンガ》でトドメです!」 そして相手が最後の攻撃宣言を行い、 決闘の決着はついてしまった。
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