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「ククク……次は《ゴースト・タッチ》を詠唱、テメェの右の手札を落とす」
ゴースト・タッチ
闇文明/2マナ/呪文
S・トリガー
相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
昼屋が指で示した手札は……
「うぁ……っ! 《クリスタル・アックス》!?」
相棒、アックスのカードだった。
《ランサー》が破壊されても、《アックス》で攻めきれると思っていたのに、
これは厳しい。
選ばれたカードは、立体映像化システムの応用により蒼白く光った。
主に、すり替えて捨てるという不正防止の為だ。
『……後は、頼んだ……』
俺がアックスのカードを墓地へと置くと、アックスは静かにそう呟いて、姿を消してしまった。
どういう理屈は分からないが、アックスは自身が墓地へと送られてしまうと、デッキか手札に戻らない限りはその決闘中は姿を現せないらしい。
……アックスのアドバイスはとても頼りになるから、そういう意味でも厳しい。
「良いカードを落とせたなァ、それがあればオレはトドメを指されてたって訳か。ククク、残念だったな」
昼屋はこらえるように静かに笑いながら、残ったマナを全て使い最後の呪文を詠唱してきた。
「《超次元エクストラ・ホール》! オレの墓地の《シークレット・クロックタワー》2枚をデッキに戻しシャッフル。そして……《時空の踊り子マティーニ》をバトルゾーンに出すぜェ」
時空の踊り子マティーニ
水文明/3マナ/サイキック・クリーチャー/スプラッシュ・クイーン/1000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
覚醒-自分の「ブロッカー」を持つコスト4以上のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
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