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マナを使いきった昼屋は、バトルゾーンの《ガロウズ・デビルドラゴン》をタップしてきた。
「《ガロウズ・デビル》で、シールドをT・ブレイク。バウンスはしない」
昼屋のその宣言と共に、《ガロウズ・デビル》が首を高々く持ち上げ、口を大きく開けて空気中から大量の粒子を集束させた。
やがてそれは開いている口より巨大になり、納めきれなくなったその粒子玉は……勢い良く放出された!
耳がはち切れそうな大音量の爆音を上げながら、俺の前にあるシールドへと向かってくる。
必中するハズのその攻撃は、俺のクリーチャーによって阻止された。
「《グーゼ・ノース》でブロック!」
《ガロウズ・デビル》の攻撃を身を挺して防いだ《グーゼ・ノース》は、粒子放が収まる頃には既に姿が消えていた。
トリガーもシノビも使えないんじゃ、ここは守るしかない。
何より、俺のデッキにはもうアンブロッカブルは皆無に等しいのだから。
「ククク、自ら《グーゼ・ノース》を犠牲にしてくれてありがとうよ。次は《セツダン》で《アクア・ベララー》で攻撃だァ!!」
緑色のボディの《セツダン》が、腕に付いている刃を構えながら《アクア・ベララー》に迫ってくるが、俺にはそれを守る手段は残ってない。
よって《アクア・ベララー》はなす術なく真っ二つにされてしまった。
すまない……。
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