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「これで、オレはターンエンドだ」
ようやく、ここで昼屋はターンを終えた。
(……このターンは何とか乗りきれたが、状況は最悪だ)
そう考えながら、改めて場を見直した。
昼屋の場には、相手のカウンターを完全に封殺する《ガロウズ・デビルドラゴン》。
更にはコチラの攻撃を防いでくる《マティーニ》に、
それを除去しようにも、バウンスを無効化する《セツダン》がいる。
そしてコチラの場は空で、手札にはただの2コストブロッカーの《アクア・カスケード》のみ。
マナは7しかない為、《クリスタル・ランサー》を引いても直接進化することが出来ない。
絶体絶命のピンチ、この状況を乗り切れるカードがデッキに入ってた記憶がない。
(けど、諦めたくない。……諦めたくない!!)
俺はそう強く思い、
「俺のターン、ドローッ!」
勢い良く、カードを引いた。
だが……
(《クリスタル・パラディン》……)
これじゃ駄目だ。
《セツダン》のせいで《マティーニ》を突破できない。
(負け……なのか……?)
直感的にそう感じ、諦めようとした───その時、
あり得ない現象が起こった!
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