132人が本棚に入れています
本棚に追加
/414ページ
手に持っていた《クリスタル・パラディン》のカードが、
いつの間にか名前やイラスト、コスト、パワー、テキスト───何もかもが変わっていた。
「《クリスタル・スーパーパラディン》……っ！？」
その不可解な出来事に驚いてしまう俺だったが、
───逆に突破口が見えてきた。
《パラディン》の能力の上を行くだろう、この《スーパーパラディン》なら、勝てるかもしれない！！
俺はその確信の下、一気に２枚のクリーチャーを召喚した。
「まずは《アクア・カスケード》を召喚。そしてその上に、《クリスタル・スーパーパラディン》を進化！！」
アクア・カスケード
水文明/2マナ/リキッド・ピープル/ハンター/6000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーのバトル中、バトルしている相手クリーチャーは破壊されない。
クリスタル・スーパーパラディン
水文明/5マナ/リキッド・ピープル/6000
進化－自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のサイキック・クリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
W・ブレイカー
巨大な盾を１つ構えていた《パラディン》と違い、《スーパーパラディン》は小さな盾を両手に持っている。
そんな《スーパーパラディン》を見た昼矢は目を丸くした。
「……テ、テメェも未知のカードを使いやがるのか！？」
そんな昼矢に向けて、俺は《スーパーパラディン》の能力を堂々と宣言した。
「《スーパーパラディン》の効果！ バトルゾーンに出た時、相手のサイキック・クリーチャーを超次元ゾーンに戻す。これなら《セツダン》のバウンス無効化能力は効かないぜ！ 《時空の踊り子マティーニ》を戻す！」
「ぐっ！！ まだ、水のカードにこんな除去があんのかよォ！」
宣言と共に《スーパーパラディン》は《マティーニ》に突撃して、バトルゾーンから消滅させた。
「今度こそ、これで終わりだ！ 《スーパーパラディン》でトドメ！！」
そして最後、俺の高々とした攻撃宣言により決闘は終幕となった。
最初のコメントを投稿しよう！