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「あぁ、もちろんだ! そん時も最高の決闘をしよう!!」
俺は昼矢の言葉に、快活な笑みを浮かべて応えた。
俺の言葉を聞き終えた昼矢は身を翻し、会場を後にする。
(……オレの超次元ゾーンにいつの間にか入っていた《ガロウズ・デビルドラゴン》、そしてヤツのフィニッシャーとなった《クリスタル・スーパー・パラディン》……。オレなりに調べてみるか)
いつも通りの睨むような瞳をより一層強くしながら、昼矢は一人でそう考えていた。
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「すっげぇなぁ、大輝は。よくあの昼矢先輩に勝てたよな」
帰りの道を一緒に歩いている夏騎が、後ろで腕を組みながらそう言ってきた。
代表決闘がある日は、午前授業が全てそれに当てられるので(余った時間はフリー決闘になる)、あの後は昼食の後に授業を1コマ受けて学校は終了したんだ。
それにしても、何故かアックスが決闘を終えても中々姿を現さない。
決闘中に墓地に送られるとしばらくは姿を現せないと言っても、それは決闘中だけの話だ。
もう出てきても良いハズなのに……。
そんな事を考えていたら、隣にいる夏騎が素朴な疑問といった感じで聞いてきた。
「勝てたのは、あの変な《クリスタル・パラディン》のお陰だよな。あれって何だったんだ?」
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