Duel Knights─決闘騎士団─

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「何ですか、決闘騎士団って?」 素直に聞いてみると、都市長をコクりと頷きつつ説明をしてくれた。 「決闘都市は創立10年ちょっと、まだまだ出来たての街です。この街は基本的に決闘研究機関か学校職員・学生しか立ち入りを許可していません。……果たしてそんな所が、『街』の外にいる人たち全員に信頼を寄せられるでしょうか?」 都市長が語ったことは、度々ニュースにもなっている。 決闘都市は内部の情報公開を一切しない。 なのに、そこに通っている生徒の保護者には学生の住み込みを求めて、親たちの立ち入りは認めない。 そんな態勢をしていれば、クレームだってあるに決まっているんだ。 「決闘都市を非難する意見があることは知っています。ですが、それと決闘騎士団というのになどんな関係があるんですか?」 結局、その事と決闘騎士団がどう結び付くのかわからなかった俺は再度聞いた。 都市長も元々説明は続けるつもりだったらしく、スグにまた口を開いた。 「決闘騎士団の活動は主に、「決闘都市のイメージアップ」と「直接的な攻撃をしてくる組織を事前に対処すること」になります。その為に、選ばれる人員は優秀な方ではいけないのです」 「ま、待って下さい!」 都市長が恐ろしいことをサラッと言ったのを聞いて、俺は思わず止めてしまった。 直接的な攻撃を対処するって……!?
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