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「あれ?」
光葉の反応を不思議に思っていると、光葉が突っかかってきた。
「アタシが知っている昼矢は、赤と青色のクリーチャーで《シンカイヤヌス/ヤヌスグレンオー》をループ覚醒させつつ攻めるデッキだった。……『覚醒リンク』なんて初めて聞いたわ」
「そ、そうなのか?」
それが本当なら、何故昼矢は今回の決闘でみんなが知らないサイキック・クリーチャーを使ったんだ?
『───お前の《スーパーパラディン》と同じだ』
そんな時、昼矢との決闘を終えてからずっと姿を現していなかった相棒・アックスの声が聞こえてきた。
「おまっ!! ……お前、今まで何してたんだよ?」
思わず大きな声を出しかけたが、アックスが見えない光葉の前だと言うことに気付いて、慌てて耳打ち程度の声量に落とした。
すると、アックスはしれっとした態度で言ってきた。
『すまんな。少しカードの中で、大輝と昼矢の不思議なカードについて考えていたんだ』
「……昼矢の『覚醒リンク』サイキック・クリーチャーも、俺のと同じなのって本当なのか……?」
相変わらず小声でアックスに質問してみると、
その次に口を開けたのはアックスではなく……
「……何で、大輝……平然と立体映像と喋ってんの……?」
大きく目を見開いて、スゴく驚いた表情をしている光葉だった。
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