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『光葉、お前に聞きたいことがある』
「いきなり下の名前呼び捨てなのね……」
アックスがふと光葉に問い掛けると、光葉がそう言って少し不機嫌になった。
一応、俺が「アックスは昔からのこう呼んでたから、あんまし気にしないでくれ」と口を挟んでおいた。
『今日、というか光葉に会うついさっき、大輝は決闘都市長から「決闘騎士団」の勧誘を受けた。聖ルチークのエースのお前なら、何か知ってるんじゃないか?』
いやアックス、それって他言無用のことだし……しかも聞いてたのかよ。
そんなツッコミが頭の中に出てきて、それを口に出そうとしたが、
「え!? 大輝が勧誘されたの……?」
光葉の反応は、俺の予想と違っていた。
あれ、もしかして……
「光葉、お前……知ってるのか?」
少し拍子抜けしながら聞いてみると、光葉は当然と胸を張りつつ肯定してきた。
「もちろんよ! アタシはサイキック使いなのよ?」
そう言って光葉は、デッキとは別の場所にしまってあるらしいサイキック・クリーチャーを沢山出してきた。
うわ、10枚以上ある。さすがエース……。
「俺も1枚だけ手に入れたけど、これはスゲェな……」
思っていた事を、ついつい口に出すと光葉はキョトンとした。
「え、大輝が……?」
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