青い瞳の決闘者

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俺が席を立った事に驚いたからか、一瞬教室内が騒然としたが…… 「うーん……まぁ、昼矢先輩に勝った海堂なら適任か」 「あんな可愛い子との決闘……羨ましいけど、俺なんかじゃ相手にならないだろうからな……」 「頑張れー大輝くん!」 クラスメイトは(一部は悔しがりつつ)了承してくれた。 それらの声を聞いて天佳さんは目を輝かせた。 「えっ、何々? その海堂ってイケメン君は、じょー君に勝ったの!?」 「あ、ああ。運良くではあるんだけど」 少し、返事をするのに数秒かかってしまった。 俺がイケメンかというのに疑問に思ったのと、 「じょー君」というのが昼矢の事を指している事に、戸惑ってしまったからだ。 周りの声から「謙遜するなよー」とか聞こえてくるのだが、実際にあれは偶然で勝ったものだし。 「なるほどねー。じょー君に勝ったんだったら、相手にとって不足なしだね!」 俺の返事を聞いた天佳さんは、満足げにそう言って、隣にいた朱雀先生を見た。 朱雀先生は一時限目の現代文担当なんだけど、少し悩んだ後に、 「……そこで「駄目」って言えると思う? 一回分の授業なら構わないよ。静かに決闘場に移動しなさいね」 笑顔でそう告げてくれて、 それを聞いたクラスメイト全員が、歓喜の声を上げた。 話分かる先生で良かったぜ!!
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