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俺はそれでターンを終えて、怜衣乃のターンに移った。
「あたしのターン、ドロー!」
華麗にブロンド色の髪を靡かせて怜衣乃はカードを引き、
その姿に俺だけでなく、観戦しているクラスメイト全員が魅了された。
「呪文、《フェアリー・ライフ》っ! デッキから1枚マナチャージするよん!」
その為、怜衣乃がそう言ってプレイするのに対する反応に遅れてしまった。
対戦しているわけではないクラスメイトは、まだ魅力に取り付かれたままだが。
「え、えっと……じゃあ俺のターンだな」
「そうなんだけどさ。……まだマナチャージしかしてないのに何でそんな挙動不審なの?」
怜衣乃は俺の戸惑いつつ言った台詞に首を傾げた。
「い、いやぁ~~……」
だっ、だって……外国人みたいな人なんて、生で初めて見るし……。
(あくまで「みたい」なんだけど、外見はまんまだし)
しかも、スゴいプロポーションした美少女だし。
(小鶴もスゴい方だけど、彼女それ以上。しかも制服の着崩しが更に際立たせている)
『……決闘に集中しろ』
「……ごめんなさい」
不埒な事を考えていたのがバレバレだったらしく、アックスにツッコまれてしまい、
俺は申し訳なさから、つい敬語で謝ってしまった。
気を取り直して、ターンを始めた。
「ド、ドロー。俺は《ストリーミング・シェイパー》を発動。デッキの上から4枚をオープンさせる」
「!! ……やるねぇ」
俺が発動させたカードを見た瞬間、怜衣乃は目を見開いた後に口許を緩めていた。
ストリーミング・シェイパー
水文明/3マナ/呪文
自分の山札のカードを、上から4枚表向きにする。その中の水のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
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