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『呪文に反応してクリーチャーをタップさせ、バトルに勝つとアンタップか……。見た目以上に厄介だぞ、大輝』
「こうなると迂闊に動けない……」
シールドをブレイクすれば殴り返されるだけでなく、アンタップでこっちのお返しは阻止される。
呪文でどうこうしようにも、タップされて結局殴り返しを食らってしまう。
アックスの言う通り、ホントに厄介なクリーチャーだ。
しかも……
「あたしはタップされた《エボリューター》を《イーグル・アイニー》で撃破!」
パワーが1000しかない《エボリューター》は、パワー3000の《イーグル・アイニー》の空中滑降の激突であっけなく爆破してしまう。
これで《クリスタル・アックス》を次のターンに出すのは厳しくなってしまった。
「ターンエンド。さぁヒロっち、どうするのかな?」
優勢に立った怜衣乃は、ニヤニヤと笑っている。
対して俺は、少し困ってしまう。
(手札には、《ドラヴィタ》や《イーグル・アイニー》をどうにか出来るカードはない。……となると)
俺は一つの結論を出し、「よしっ」と心の中で自らを元気付けてからカードを引いた。
「ドロー、マナをチャージして《アクア・ジャック》を召喚!」
俺のバトルゾーンに、アニメチックな骸骨顔のクリーチャーが出現した。
アクア・ジャック
水文明/5マナ/リキッド・ピープル/1000
M・ソウル
シンパシー:M・ソウルクリーチャー
連鎖(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードが、このクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい)
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