青い瞳の決闘者

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怜衣乃はそこでターンを終えて、俺のターンへと移行した。 「ドロー!」 焦りに焦っている俺は、ドローカードを確認すると…… (《アクア・ドッペル》……。確か手札には《超電磁カーリー・ミラージュH》がいて進化元になるから、手札増強できる。……よし!) 「俺は《アクア・ドッペル》を召喚する!!」 ドローカードを確認した段階でそう考え、そしてそのクリーチャーをバトルゾーンに置いた。 その瞬間、 『大輝、バカッ!!』 アックスからそんな叱咤の声が聞こえた。 何だよアックス! ん……《アックス》……? そこで俺はようやく気付いた。 自分の手札にある《クリスタル・アックス》が召喚できた事を。 やべ……つい、召喚しちまった。 《アックス》を出してりゃ、《ハリケーントプス》か《オーフレイヤー》を殴り返せたのに……! アクア・ドッペル 水文明/3マナ/リキッド・ピープル/2000 H・ソウル M・ソウル E・ソウル K・ソウル W・ソウル B・ソウル バトルゾーンにある自分の他のH・ソウル、M・ソウル、E・ソウル、K・ソウル、W・ソウル、またはB・ソウルクリーチャーすべてのパワーは+1000される。 『ハァ……召喚しちまったもんは仕方ないな』 「す、すまん……」 溜め息をつくアックスに、俺は申し訳なく謝った。 《スター・G・ホーガン》でコスト軽減されるとはいえ、もう《クリスタル・アックス》は召喚できない。 もうこれでやっていくしかない……よな。
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