青い瞳の決闘者

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「覚醒さえしちゃえばコッチのもんだね! 呪文を封じちゃえばS・トリガーもほっとんど機能しないからねっ!」 《ドラヴィタ》の覚醒に成功し、興奮気味の怜衣乃が《ヴァーミリオン・ドラヴィタ》を手で示しながら喋る。 確かに、その通りなんだよな……。 可能性はゼロではないとはいえ、いくら何でも低すぎる。 「ついでにあたしは《爆竜フレーム・シヴァXX》も召喚するよ! 《カーリー・ミラージュ》でドローしちゃっても良いよん♪」 「ああ、2枚引かせてもらう」 俺の手札が増えても怜衣乃は余裕のままだし、俺も焦った状態のままだ。 だがそれは当たり前の事。 このターンでケリを付けられたら、同じ事だからな……。 爆竜フレームシヴァXX(ダブルクロス) 火文明/5マナ/アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/5000 バトルゾーンにある自分の、コスト5以下のサイキック・クリーチャーはブロックされない。 このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札を見る。その中から名前に《超次元》とある呪文を1枚選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。 これで怜衣乃の場には、アタッカーが5体も並んでしまった。《ヴァーミリオン・ドラヴィタ》、《ハリケーントプス》、《オーフレイヤー》、《イーグル・アイニー》、《フレームシヴァ》。 W・ブレイカー持ちが3体もいる。 ……これは厳しい。 けれど、まだ諦めきれない……! 限りなくゼロに近い可能性でも、それに賭けるしかない!! 俺は空いた方の拳を握り締め、自らを奮い立たせた。
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