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「う、うそぉ!?」
《ソニックマル》から発せられたエネルギー体を注がれた《カーリー》は付いていた片膝を再び立てた。
これで、ブロックする準備は整った。
「俺は再び《カーリー・ミラージュ》でブロックする!」
俺の叫びと共に、《カーリー》が電磁製の盾で《イーグル・アイニー》のクチバシを受けた。
そのまま《イーグル・アイニー》は耐えきれず爆破された。
「うっ……う~……まんまとしてやられたよ……ターンエンド」
打つ手全部潰された怜衣乃は、恨むような視線を向けてきながら歯軋りしていた。
「すげーぞ、大輝!!」
「けど、まだ天佳のシールドは5枚。攻めきれるか……?」
「負けないで天佳さーん!」
クラスメイト兼観客のみんなはそれぞれの声援を出してくれる。
俺も怜衣乃も、平等に応援されている。
確かに、途中のやつが言ってた通り……まだ逆転したとはいえない状態なんだよなぁ……。
怜衣乃のシールドは5枚、対して俺の場にはW・ブレイカーが2体のみ。
攻めきる為にはアタッカーを2体以上出さないとならない。
(手札は沢山あるけど……《アックス》出したら2マナしか残んないんだよなぁ)
他に手札には《クリスタル・ツヴァイランサー》と《クリスタル・ブレイダー》がいるが、進化元も含めるとマナが足りない。
『俺と《ブレイダー》じゃ、トリガーが来れば負けだ。何とかして《ツヴァイ》と《ブレイダー》を出したいが……』
トリガーはあると見て良いのだろう。
だからアックスも困り顔をしていた。
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