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「ねぇ、君、名前は?」
「仲村優歌です。」
「可愛い名前だね。」
また、私を“可愛い”と言ってくれた。
「勘違いするのでやめてください。」
「勘違いなんかじゃないよ。」
「えっ?」
「その優歌ちゃんの男性恐怖症、俺が治したい。いや、俺が治してやる。」
なんと、強引な。
でも、他の人に治してもらうくらいなら西島さんに治してもらいたい。
「その優歌ちゃんの男性恐怖症、俺が治すならずっと俺の近くにいないと治せねぇよな。だから、一生俺のそばにいろ。今日から。いいな?」
西島さんはめちゃめちゃ俺様系の人だった。
「そんな急に何を言っ…」
私が喋っているのも無視し、西島さんは私の手を握って歩き出した。
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