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それから何をするわけでもなく、皆でバーで過ごした。
日付が変わろうとした頃、櫂翔と二人でマンションに帰った。
夜中だったからバイクではなく、車で熾遠が送ってくれた。
明日の学校は歩いて行くらしい。
それなら何時もより早く家を出なくちゃいけないから、目覚ましを早めにセットしてベッドに入る。
ベッドに入り横になると、涼からのメールが頭に過った。
頭から追い出そうとしても、消えてくれなくて、イヤな方に考えていると、櫂翔がやってきて、布団に潜り込み私を抱きしめた。
「…櫂翔…。」
「…ん?」
櫂翔を呼び胸にすりよる。
「…どうした?眠いか?」
「…ん…櫂翔…」
櫂翔に甘えたくてキスをした。
「…離なさ…ないでね…?…櫂翔と…いたい…。」
「あぁ。大丈夫だ。あんまり可愛い事すると襲うぞ?」
櫂翔はクスクス笑いながら言った。
「…櫂翔なら平気…だよ…。…涼は…いや…。…怖いよ…。」
そう言うと、櫂翔から深いキスをプレゼントされた。
「…ん……ハァ…ン…」
櫂翔のキスに頭が真っ白になり、いつの間にか涼は消え去っていた。
唇が離れクラクラする頭で、ボ~としていると、首を舐められた。
「…あっ…」
そう声を上げると、櫂翔はまたキスをしてきた。
櫂翔のキスに段々と身体が熱くなっていく。
「…ん…ぁ…」
キスの合間に漏れる、私の声が寝室に響いた。
「…李遠…。お前は…俺が必ず護る…。」
唇を離され、そう言いながらギュッと抱き締めてくれた。
頭の中は櫂翔だけになり安心して眠りに落ちていった。
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