一章

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自販機の前まで戻った時に携帯が震えた。 画面を見て、溜め息をついてから電話にでた。 「…なんだ。」 〈なんだじゃねぇよ。今日来ないのか?〉 「…今から行く。」 〈解った。早く来いよ?〉 そう言うと電話は切れた。 切れた携帯をポケットにしまい、ジュースを買い、屋上に行った。 屋上に行くと、葵以外のblue moonの幹部達がいた。 「櫂翔!遅かったな?」 そう言うのは、副総長の侑哉(ゆきや)だ。 「ちょっとな。」 「なんだ?機嫌いいな?」 そう話すのは熾遠。 「…うるせぇ。」 「なんだよ。櫂翔教えろよ?」 侑哉が聞いてきたが無視した。 俺が喋らないと分かると、侑哉と熾遠は2人で話を始めたから、俺は李遠の事を考えていた。 李遠のすべてを手に入れたい。 そう思いながら、とりあえず待つしかないかと思った。 櫂翔side end
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