五章

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数回コールで電話に出る熾遠。 〈はいよ。〉 「熾遠…学校にいるチームの奴らを集めろ…。」 〈…は?何人かは鬼神探ししてるぞ?〉 「それは俺達の学校じゃない奴にやらせろ…。」 〈あぁ。わかった。だが…どうした?緊急事態か?〉 「李遠が…な。」 〈…は??〉 「李遠は、従兄弟に抱かれてた事、穢れた身体とも言われたらしい。俺達とも交代で寝てるって言われたとも言ってたな。」 〈あ"あ"?何だと!誰だ!?そんな事言いやがったの!?〉 「それを今すぐ探させろ。」 〈わかった。李遠はどうしてる?〉 「話してる間に過呼吸になった。そのまま気を失って眠ってる。」 〈くそっ!〉 「落ち着け熾遠。何か解ればすぐ連絡しろ。」 〈あぁ。李遠を頼む。〉 「解ってる。」 そう話し電話を切った。 …忠告はしてたんだ。 もぅ…許さねぇ…。 考えている内に飲んでいたジュースの缶を握り潰していた。 缶を片付けてから、李遠が眠る寝室に向かい、ドアを開けると李遠は泣きながらベッドに座っていた。 櫂翔side end
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