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数回コールで電話に出る熾遠。
〈はいよ。〉
「熾遠…学校にいるチームの奴らを集めろ…。」
〈…は?何人かは鬼神探ししてるぞ?〉
「それは俺達の学校じゃない奴にやらせろ…。」
〈あぁ。わかった。だが…どうした?緊急事態か?〉
「李遠が…な。」
〈…は??〉
「李遠は、従兄弟に抱かれてた事、穢れた身体とも言われたらしい。俺達とも交代で寝てるって言われたとも言ってたな。」
〈あ"あ"?何だと!誰だ!?そんな事言いやがったの!?〉
「それを今すぐ探させろ。」
〈わかった。李遠はどうしてる?〉
「話してる間に過呼吸になった。そのまま気を失って眠ってる。」
〈くそっ!〉
「落ち着け熾遠。何か解ればすぐ連絡しろ。」
〈あぁ。李遠を頼む。〉
「解ってる。」
そう話し電話を切った。
…忠告はしてたんだ。
もぅ…許さねぇ…。
考えている内に飲んでいたジュースの缶を握り潰していた。
缶を片付けてから、李遠が眠る寝室に向かい、ドアを開けると李遠は泣きながらベッドに座っていた。
櫂翔side end
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