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やっぱり好きな人に抱かれるのは違うと思った。
どこまでも優しく抱いてくれた櫂翔。
涼の時は痛くて、気持ち悪かっただけだけど、櫂翔に抱かれたらそんな事はなかった。
逆に幸せな気持ちになり、何にでも立ち向かえる気がしていた。
眠りに落ちる直前、櫂翔の声を聞いた様な気がした。
「李遠…必ず護る。…愛してるよ…。」
夢か現実か解らないけど、現実ならいいな…と思いながら眠りに落ちていった。
櫂翔side
泣きじゃくって抱いてと言う李遠に我慢が出来なくなった。
今抱いたら、壊れそうで怖かったが、逆に頑張れるからと言った李遠。
そんな李遠に理性が崩れた。
もう一度、男を受け入れるのは、想像も出来ないぐらい怖かっただろう。
…途中…涼の事を思い出したのか、身体に力が入ったが、俺が呼べば大丈夫とでも言うように、俺の名前を呼ぶ。
そんな李遠を怖がらせないように、名前を呼ばせながら、優しく抱いた。
事が終わり、疲れて泣きながら寝そうになる李遠に、頭を撫でながら言った。
「李遠…必ず護る。…愛してるよ…。」
そう言うと、嬉しそうに、微笑みながら眠る李遠。
熾遠にも言ったが、李遠は一生涯、俺が護る。
とりあえず…今日李遠を泣かせた奴は見せしめにしてやる。
本当はこんな事でチームを動かすのは、トップのする事じゃないと、解ってはいるが、李遠の事になると、我慢が出来ない。
チームの奴らも李遠を大切にしてくれているから、納得してくれるだろう。
そう考えながら、眠る李遠を抱きしめ、俺も眠りに落ちていった。
櫂翔side end
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