五章

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目を開けると、櫂翔の腕の中だった。 身体に気だるさが残る中、裸の櫂翔に抱き締められたまま、昨日の事を思い出す。 ギャル達に言われた事に取り乱し、櫂翔に抱いてと迫った私。 櫂翔は最初、困った様な顔をしたが、結局は抱いてくれた。 最後まで優しく抱いてくれた櫂翔。 そんな櫂翔に勇気を貰い、今日も頑張れる気がしていた。 「…ん…」 そんな事を考えていると、櫂翔が目を覚ました。 「…李遠おはよ。」 「おはよう櫂翔。」 「身体は大丈夫か?」 「うん大丈夫。櫂翔…大好き…。」 そう言いながら抱き着けば、キスをされた。 毎朝の事だけど、昨日の余韻が残っているのか、身体が熱くなる。 「…ン……ぁ……」 甘い吐息が部屋に木霊した。 「クスクス。どうした李遠?身体が熱くなってきてるぞ?」 櫂翔は笑いながら、私の身体を触り出した。 「あ……ン……櫂…とぉ…。…ふぁ…朝…から…ダメぇ…。」 そう言いながらも櫂翔の手に抵抗が出来ずに、されるがままになっていた。 「李遠…綺麗だ。…抱いて…いいか?」 そう言ってきた櫂翔に、何も考えられずに頷く。 昨日の様に優しく、だけど昨日とは違い、激しく抱かれた。 ……………………… 情事が終わって櫂翔に抱きしめられていると、いきなり抱き上げられた。 「ふぇ?…どこ…いくの?」 「ん?風呂。洗ってやる。」 「えっ!?自分で洗えるよ!だから…降ろして?」 「ヤダ。お前の身体は俺のだ。俺が綺麗にしてやる。」 何時もとは違う櫂翔にドキッとした。 私の抵抗も虚しく、一緒にお風呂に入り、お風呂の中でも櫂翔にイタズラされていた。
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