五章

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お風呂から上がると、私はクタクタになっていた。 クスクス笑いながら、ジュースをくれた櫂翔。 「…もぅ…ダメって…言ったのに…」 「李遠が誘って来るからだろ?」 「…誘って…ないもん…」 「その顔が誘ってんだよ。他の男の前でそんな顔見せんなよ?」 「…バカ…。櫂翔だけだよ?」 そう言いながら抱きついた。 櫂翔は抱き締め返してくれて、また幸せな気分になった。 ふっと時計を見ると、学校に行く時間を過ぎていた。 「あっ!学校遅刻だ!!」 慌てて櫂翔から離れ、準備しようとする私を、櫂翔は離してくれなかった。 「櫂翔!遅刻だよ!」 「今日ぐらい休んでもいいだろ?」 「やだ…行く。だって逃げた見たいで嫌なんだもん。…実際逃げちゃってたんだけど………。 それにね?昨日決めたの。ちゃんと戦うって。櫂翔の…彼女として!」 そう言えばふっと笑い、そうかっといい離してくれた。 それから二人で、準備をして櫂翔のバイクに乗り、学校に向かった。 学校に着いたのは1限の終わり頃だった。 櫂翔のバイクの音に、生徒達は窓からこっちを見ていた。 バイクを止め、下駄箱に着いた時に、ちょうどチャイムがなった。 櫂翔が教室まで着いてきてくれ、その途中いろんな約束をさせられた。 「李遠?ちゃんと守れよ?」 「うん。今日はお弁当作れなかったから学食ね?」 「あぁ。後でまた迎えにくる。」 「うん。葵と待ってる。」 そう返事をして教室に入った。
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