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お風呂から上がると、私はクタクタになっていた。
クスクス笑いながら、ジュースをくれた櫂翔。
「…もぅ…ダメって…言ったのに…」
「李遠が誘って来るからだろ?」
「…誘って…ないもん…」
「その顔が誘ってんだよ。他の男の前でそんな顔見せんなよ?」
「…バカ…。櫂翔だけだよ?」
そう言いながら抱きついた。
櫂翔は抱き締め返してくれて、また幸せな気分になった。
ふっと時計を見ると、学校に行く時間を過ぎていた。
「あっ!学校遅刻だ!!」
慌てて櫂翔から離れ、準備しようとする私を、櫂翔は離してくれなかった。
「櫂翔!遅刻だよ!」
「今日ぐらい休んでもいいだろ?」
「やだ…行く。だって逃げた見たいで嫌なんだもん。…実際逃げちゃってたんだけど………。
それにね?昨日決めたの。ちゃんと戦うって。櫂翔の…彼女として!」
そう言えばふっと笑い、そうかっといい離してくれた。
それから二人で、準備をして櫂翔のバイクに乗り、学校に向かった。
学校に着いたのは1限の終わり頃だった。
櫂翔のバイクの音に、生徒達は窓からこっちを見ていた。
バイクを止め、下駄箱に着いた時に、ちょうどチャイムがなった。
櫂翔が教室まで着いてきてくれ、その途中いろんな約束をさせられた。
「李遠?ちゃんと守れよ?」
「うん。今日はお弁当作れなかったから学食ね?」
「あぁ。後でまた迎えにくる。」
「うん。葵と待ってる。」
そう返事をして教室に入った。
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