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溜まり場に行き、李遠の情報を集めた。
2時間ぐらいたった頃、葵から連絡が入った。
「わかったか?」
〈はい。県境の廃ビルです。俺はこのまま向かいます。〉
「あぁ。俺達もすぐでる。」
葵との電話を切って立ち上がる。
「熾遠、県境の廃ビルだ。行くぞ!」
「あぁ。侑哉と半分は残れ。」
メンバーを半分連れ県境に向かう車の中で、魁さんに連絡を入れた。
《はい。》
「魁さん。櫂翔です。」
《あぁ。どうした?》
「李遠が鬼神に拐われました。県境の廃ビルに隠れてるらしいので、もしかしたらそっちに入るかもしれません。」
《わかった。櫂翔、お前たちだけで大丈夫だな?》
「はい。問題があれば、また連絡します。」
《わかった。》
電話を終わらせ、携帯を閉じると、熾遠が言った。
「飛ばすぞ?」
「あぁ。急げ!」
熾遠はかなり飛ばし、普通なら1時間かかる道を30分足らずで来た。
ちょうど葵もつき、近くから中を伺えば、人が出入りしていた。
「…行くぞ…」
そう言いビルに近寄り、見張りをなぎ倒し中に入った。
中には涼はいなく、魁さんから聞いていた双子がいた。
「おっ。早かったなぁ。今、涼さんがお楽しみ中だから、俺達が相手してやるよ。」
そう言う奴らを睨んでいると、周りから男達が出てきた。
俺は無言のまま手を上げ、降り下ろしたのを合図に、うちのメンバーが走り出した。
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