五章

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敵を倒しながら進み、階段を見つけた。 階段を上り、双子に近寄る。 「やっぱ強いな?」 「…許さねぇ…。」 そう言い殴ろうとすると避けられ言われた。 「わりぃな。まだあんた達を相手にしたくないんだ。俺達はここで引かせて貰う。」 「逃げるのか!」 「逃げる?それは違う。準備の為の撤退だ。見つかりたくない奴がここに向かってると情報が入ったからな。隠れるのさ。じゃあまたな。」 そう言い双子は上手い具合に飛び下り逃走した。 後ろからメンバーが何人か追って行ったのを見てから李遠を探す。 「李遠!李遠どこだ!!」 声をあげ探していると、李遠の声が聞こえた。 …やだぁ…櫂翔!…やぁ~! その声を頼りに部屋を見つけ、扉を蹴り破る。 「李遠!」 部屋に入ると、手錠で繋がれ、無理矢理ヤられそうになってる李遠がいた。 「なんだ。もう来たのか…」 涼が残念そうに言い振り返り俺を見た。 「今から楽しくなりそうだったのに邪魔しやがって…」 「お前は許さねぇ…」 「クックックッ。今回は引いてやる。陵我達も引いたしな。お前の目の前で犯しても楽しそうだなぁ。」 そう言いながら、涼は窓に足をかけた。 「そうそう。李遠には媚薬飲ませてあるから。」 それだけ言うと涼は飛び下りた。 俺は、はっとして李遠に駆け寄る。 「李遠!」 「か…櫂翔…。」 ガタガタ震えながら言う李遠を抱き寄せ、手錠を外した。 俺に抱きつきなが泣く、李遠を抱き上げ部屋をでた。 涼は媚薬を飲ませたと言っていたが、欲しがる様子もない。 ただ震えながら俺に抱きついている。訳が解らないまま、下に降りると、予想外の奴がいて足止めされた。 櫂翔side end
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