五章

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キスされながら、私は涼の舌を噛んだ。 「このっ!何しやがる!!」 そう言いながら殴られた。 「…何…飲ませたの…」 殴られながら聞けば、涼は笑いだした。 「媚薬。獅童が来るまで耐えればお前の勝ちだ。まぁ耐えられないだろうけど…」 そう言いながら、私の身体に手を這わす。 「いやぁ!触らないで!!…櫂翔~!」 「うるせぇよ。お前が耐えればいいだけの話だろ。」 そう言いながらも行為を進めようとしていた。 私はガタガタ震えながら耐えた。 「…やだぁ…気持ち…悪い…よぉ…」 呟けば殴られた。 「ちっ!媚薬飲ませても効かねぇか。まぁ…遊ばせて貰うか。」 そう言いながら、涼の舌が首筋を這う。 「…やだぁ…やぁ…櫂…翔…。…たすけて…。」 気持ち悪くて、嫌で櫂翔に助けを求めた。 どれぐらい時間がたったか解らないけど、気持ち悪さだけが増していき、身体の震えと涙も止まらなかった。 「ちっ!反応なしかよ。つまんねぇな。奴等も来ないし、ヤらせて貰うか。」 涼はそう言いスカートに手をかけた。 「ひっ!やっ!!やぁ~。…櫂翔!やだぁ~」 「黙れ!」 また涼に叩かれそうになった時、バンっとドアが開き櫂翔が見えた。 櫂翔と涼は何かを話していたが私には聞く余裕がなかった。 涼が窓から出ていったあと、櫂翔が私を抱き締めてくれた。 「…櫂翔…」 ガタガタ震える身体で櫂翔を呼び、手錠は櫂翔が外してくれた。 さんざん涼に殴られ、触られた身体に力が入らず、櫂翔に抱上げられ、部屋から出ればblue moonのメンバー達と熾遠、葵が見えた。 櫂翔が熾遠達の方に行こうと、階段を降りていると、知らない人の声が聞こえた。
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