1836人が本棚に入れています
本棚に追加
/592ページ
「よう櫂翔!」
そう話す男の人の方に櫂翔が行く。
「大河!?何でいるんだ?」
「ん?魁さんから連絡貰ってな。鬼神が出たんだろ?陵我と龍我捕まえに来た。」
「その双子は逃げたぞ。見つかりたくない奴ってお前か?」
「たぶん俺だろうな。あいつらも俺の情報の早さは知ってるからな。」
「そうか。悪いな逃がして。」
「いやいいさ。また出てくるだろ。その子がblue moonの姫か?」
「あぁ。」
「とりあえず今日は休ませてやれ。詳しい話しはまた聞きに来るよ。」
「あぁ悪いな。」
櫂翔は話が終わると、そのまま車に乗り込んだ。
運転席には熾遠が乗り込んできた。
「李遠大丈夫か?」
「…うん…助けてくれて…ありがとう……櫂翔…熾遠…。」
そう言うと櫂翔は頭を撫でてくれた。
熾遠は何も言わずに車を発進させた。
頭を撫でられる内にキスがしたくなり、櫂翔に抱きつきキスをする。
「…李遠?」
櫂翔は不思議そうな顔をしていた。
私は軽いキスだったのに身体が熱くなり、熾遠が居るのを忘れて櫂翔にねだっていた。
「櫂翔…キス…して…」
「どうした?」
「…身体が…熱いの…」
そう言いながら、櫂翔にキスをした。
短いキスを繰返しても身体の熱は覚めなかった。
ボ~としていると熾遠が喋った。
「櫂翔?李遠はどうしたんだ?」
「たぶん…媚薬だ。涼が飲ませたらしい…」
「それでか。とりあえずマンションに急ぐぞ。」
「あぁ。」
そう話すのを聞きながら、櫂翔に抱きついた。
「…櫂…翔ぉ…。熱い…よぉ…。…キス…してぇ…」
「もう少し我慢しろ。部屋に帰ったらしてやるから。」
そう言いながら、頭を撫でられた。
気付くと櫂翔に抱上げられ、ベッドに降ろされていた。
最初のコメントを投稿しよう!