五章

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「よう櫂翔!」 そう話す男の人の方に櫂翔が行く。 「大河!?何でいるんだ?」 「ん?魁さんから連絡貰ってな。鬼神が出たんだろ?陵我と龍我捕まえに来た。」 「その双子は逃げたぞ。見つかりたくない奴ってお前か?」 「たぶん俺だろうな。あいつらも俺の情報の早さは知ってるからな。」 「そうか。悪いな逃がして。」 「いやいいさ。また出てくるだろ。その子がblue moonの姫か?」 「あぁ。」 「とりあえず今日は休ませてやれ。詳しい話しはまた聞きに来るよ。」 「あぁ悪いな。」 櫂翔は話が終わると、そのまま車に乗り込んだ。 運転席には熾遠が乗り込んできた。 「李遠大丈夫か?」 「…うん…助けてくれて…ありがとう……櫂翔…熾遠…。」 そう言うと櫂翔は頭を撫でてくれた。 熾遠は何も言わずに車を発進させた。 頭を撫でられる内にキスがしたくなり、櫂翔に抱きつきキスをする。 「…李遠?」 櫂翔は不思議そうな顔をしていた。 私は軽いキスだったのに身体が熱くなり、熾遠が居るのを忘れて櫂翔にねだっていた。 「櫂翔…キス…して…」 「どうした?」 「…身体が…熱いの…」 そう言いながら、櫂翔にキスをした。 短いキスを繰返しても身体の熱は覚めなかった。 ボ~としていると熾遠が喋った。 「櫂翔?李遠はどうしたんだ?」 「たぶん…媚薬だ。涼が飲ませたらしい…」 「それでか。とりあえずマンションに急ぐぞ。」 「あぁ。」 そう話すのを聞きながら、櫂翔に抱きついた。 「…櫂…翔ぉ…。熱い…よぉ…。…キス…してぇ…」 「もう少し我慢しろ。部屋に帰ったらしてやるから。」 そう言いながら、頭を撫でられた。 気付くと櫂翔に抱上げられ、ベッドに降ろされていた。
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