一章

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いきなりでビックリしながら、隣にいた葵に聞いた。 「うるさいね。なんだろ?」 そう言うと、葵は苦笑いしながら答えてくれた。 「あ~。たぶん櫂翔さん達だ。blue moon幹部達が来たんだよ。」 …あぁ。なるほど。櫂翔かっこいいもんね。 そう思いながら、葵は動きそうになかったから先に帰る事にした。 「葵、私帰るから。」 そう言うと葵はビックリした顔をした。 「えっ?い~ちゃん、櫂翔さん達見てかないの?」 「うん。興味ない。それに…櫂翔にはさっき会ったから。」 葵はさらに驚いた顔をした。 「えっ?いつの間に!?」 「ナンパされた時。とにかく私は帰るから。じゃあね。」 「あ…あぁ。」 なぜか放心状態の葵を置き去りにして、私は歩き出した。 葵side 興味がないと帰って行った、い~ちゃんを呆然と見つめていた。 い~ちゃん何者?熾遠さんも櫂翔さんも呼び捨てにするなんて…。 そんな事を考えていると、後ろから声をかけられた。 「あれ?葵?何してるんだ?」 「あ…侑哉さん。」 「どうした?」 呆然としてると、侑哉さんは不思議そうに言った。 「いや…。」 何て言ったらいいか解らなくて、困惑していると、櫂翔さんが言った。 「葵?行くぞ?」 「あっ!はい。」 そう答え、櫂翔さん達の後ろを歩き出した。
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