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しばらく泣き続けた私を櫂翔は何も言わずにただ抱き締めてくれていた。
「ねぇ…櫂翔…。」
「ん?」
「身体が…痛いのは…櫂翔に…抱かれたからなんだよね?
涼に…されたから…じゃ…ないんだよね?」
不安になり聞いた。
「あぁ。俺が抱いた。李遠が煽るから激しくし過ぎたな。」
「…良かった…。櫂翔になら…なにされても…平気だよ?」
そう言えば櫂翔は笑いだした。
「クスクス。あんまり可愛い事ばっかり言ってると、たてなくなるぞ?」
「だって…本当の事だもん。…櫂翔しか嫌…。」
そう言うと激しいキスが降ってきた。
「…ん……ぁ……」
苦しくなり、櫂翔にギュッと捕まる。
しばらくすると櫂翔の唇は離れて行った。
私は櫂翔のキスに翻弄され、クタっとなって櫂翔に寄りかかった。
「クスクス。大丈夫か?」
「ん…櫂翔…。…好き…。…離れて…行かないでね?」
「離さないから大丈夫だ。ほら風呂入るぞ。皆が溜まり場で李遠の事を心配してる。」
「うん。」
そう言い立ち上がろうとしたら、膝がガクッとなって立てなかった。
「櫂翔…立てない…。」
「だろうな。」
そう言いながら私を抱き上げ、お風呂場に向かった。
櫂翔とお風呂に入り、準備をする頃には歩けるようになっていた。
櫂翔と家を出て、溜まり場に向かい、中に入ると皆がいた。
「李遠さん大丈夫ですか?」
「李遠さん怪我は?」
そう声をかけてくれるメンバーに大丈夫と言いながら、櫂翔に引っ張られ、いつものソファーに行くと、知らない人まで座っていた。
「李遠大丈夫か?」
心配そうにしている熾遠に頷くと抱き締められた。
「良かった。」
「熾遠…心配させてゴメンね?でも…痛いから離して?」
そう言うと熾遠は櫂翔に叫んだ。
「櫂翔!お前はどんだけヤったんだよ!!」
「李遠が満足するまで。」
「俺の可愛い妹が…」
そう落ち込む熾遠を残し、櫂翔の隣に座ると、知らない人が笑いだした。
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