五章

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「あははは。おもしれぇ。熾遠さんが瑠榎さん達に見える!」 「…大河…うるせぇ…」 「あははは。熾遠さんのキャラが違いすぎる!!銘愛さんにも、そんなにならないのに!」 そう笑う人を不思議に思い、櫂翔に聞いた。 「櫂翔…あの人だれ?」 「ん?あれは大河。魁さん達の県にある紅蓮の幹部。」 「始めまして。櫂翔の彼女?」 そう言う大河さんに頷く。 「可愛いね。熾遠さんの妹には見えないよ。」 「大河…口説くな。」 そう言う大河さんに櫂翔が私を抱き締めながら言った。 「あははは。櫂翔のキャラも変わってんじゃん。綾といる魁さん見てぇ。」 しばらく笑い続ける大河さんに私は唖然とした。 「ああ~笑った。李遠ちゃん昨日は大丈夫だった?」 そう聞かれ頷く。 「いきなりで悪いんだけど、双子が何か話さなかった?」 「双子?目が覚めたら知らない人はいた。」 「ん~名前呼ばれなかった?」 「…涼に…龍我って呼ばれてた。」 私は答えながら涼を思い出してしまい、櫂翔に抱きついた。 「そっか。ゴメンね?怖いこと思い出させて。」 大河さんに言われ、櫂翔に抱きつきながら首を振った。 「櫂翔、奴等の情報は俺にも流してくれ。ある程度あれば見つけられる。」 「あぁ。わかった。」 そう櫂翔と大河さんは話していると、熾遠が聞いた。 「大河、情報の為だけに来たのか?」 「違いますよ?情報は次いでで、綾がこっちで仲良くなったって言う李遠ちゃんと熾遠さんのシスコン振りを見に来ました。」 そう聞くと、熾遠は項垂れた。 「情報が次いでかよ…。お前は本当に紅蓮の幹部か?」 「そうですよ?俺がいなきゃ、凪さんに紅蓮潰されてますよ。」 「そうだな…。凪ならしそうだ…。」 「さて、面白いものも見れたし、帰るかな。櫂翔、李遠ちゃん、こっちにも遊びに来いよ。じゃあな。」 そう言い、嵐のように去っていった。
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