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熾遠と櫂翔に約束させられ、何とか1週間は待って貰えるようになった。
それからは何事もなく、平和な時間が過ぎていった。
「李遠、帰るぞ。」
櫂翔達は難しい話をしていたので、私はソファーから離れ、メンバー達とダーツをしていたら、きゅうに呼ばれた。
「はぁい。皆またね?」
返事をして、一緒に遊んでくれたメンバー達にお礼を言ってから、櫂翔のもとに走り出した。
バーを出てバイクで帰宅し、小腹が減ったので、簡単にご飯を作っていると、櫂翔はソファーに座りビール片手にテレビを見ていた。
チャーハンを作り終えて、それを持って櫂翔の隣に座った。
「櫂翔、食べる?」
「あぁ。」
そういう櫂翔に食べさせてあげた。
家でものんびりした時間を過ごし、それぞれお風呂に入り、寝室に行った。
先にベッドにいた櫂翔は私が部屋に入ってきたのに気づき読んでた雑誌から顔をあげた。
「李遠、髪まだ濡れてるぞ?ちゃんと乾かしてこい。」
「えぇ…これぐらい大丈夫だよ?」
「ったく。ほらこい。乾かしてやるから。」
そう言われ、ベッドに座らされると、後ろから温かい風がふいてきた。
しばらくして、ちゃんと乾くと櫂翔はそのまま私を抱き締めた。
「櫂翔?」
「なぁ李遠?何かされる前に必ず言えよ?」
最初、櫂翔が何を言ってるのか解らなかったけど、よく考えると学校での事だと思いだした。
「大丈夫だよ。そんなに心配しないで?」
「お前に何かあったら、俺も熾遠も普通ではいられない。」
そう言いながらギュッとされた。
「櫂翔…心配かけてゴメンね。必ず、何かされたら言うからね?私を信じて?」
そう言うと、櫂翔は諦めた様に溜め息をついた。
「わかってる。ほらとにかく今日は寝るぞ。」
ポフッと布団の中に入れられ、櫂翔の温もりに抱かれながら眠りに落ちていった。
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