五章

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「おまたせ。」 そう言いながら、数人の男子が入ってきた。 「遅いじゃない。ねぇ結城さん?櫂翔さん達から離れると約束してくれるなら、見逃してあげる。 でも…離れないならどうなるか解るよね?」 そう言いニヤニヤするギャル達。 …つまり、離れないならヤられる…と…。 …これぐらいならいけるかな? そんな事を考えながら答えた。 「はぁ…離れるわけないでしょ?これぐらいの人数なら逃げられるし。」 「そう…じゃああんたたち、相手してあげなさいよ。」 そう言うと、男達が近づいてきた。 「可愛いね。blue moonを潰すにはいい餌ができたな。」 「だな。まぁ、終わったら総長の所に連れて行こうぜ。」 話しながら近づいてきた男達から距離をとる。 「…近づかないで。あんたたちの思い通りにはさせない。」 そう言うと、ギャル達が笑いだした。 「あはは。男に敵うわけないじゃない。」 「…あんたたちと違って鍛えられてるから。」 「調子に乗るのもいい加減にしなさいよ!!」 そう言い、一発殴ってきた。 無抵抗なのをいい事に二発目を殴ろうとした手を掴み、殴り返した。 逆上した女達は一斉にかかってきたが、それを沈め男達に視線を向けた。 「おお。強いね?さすが涼さんの従姉妹だな。」 涼…の名前にビクッとした。 驚いていると男がさらに話した。 「何で涼さんを知ってるのか…って顔だな。理由は簡単だ。俺達の頭が涼さんなんだよ。涼さんからお前を連れてこいって言われてるから、今回はちょうど良かった。 」 男は私に近づき手を捕まれそうになり、振り払おうとしたが、スゴい力で押さえつけられた。
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