一章

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櫂翔さん達と溜まり場に来て、いつもの席に座って、櫂翔さんに話かけた。 「櫂翔さん。今日ナンパされてた女の子助けました?」 櫂翔さんは答えてくれた。 「あぁ。」 「ありがとうございました。友達なんですよ。」 「あぁ。同じクラスだったな。」 「はい。可愛いかったので…友達になって貰いました。」 「ふっ。確かに李遠は可愛いな。」 櫂翔さんの言葉に幹部全員が驚いた。 それは…櫂翔さんが女を可愛いと言ったから。 今まで櫂翔さんに彼女が居たとしても、名前を呼んだ事も可愛いと言った事もなかったから。 驚いていると、侑哉さんが櫂翔さんに言った。 「珍しいな櫂翔がそんな事言うなんて…。」 そう言うと櫂翔さんは思いだし笑いをしながら言った。 「あぁ。李遠は俺の事もチームの事も知らなかったんだよ。しかも…俺が知らないのか聞いたら何て答えたと思う?」 皆がさらに驚いた顔をしていた。 「知らない!?」 「そんな奴いたの?」 そう呟く、侑哉さん、熾遠さんを横目に俺はい~ちゃんに言われた事を呟いてた。 「…さっき会ったばかりの人を知ってたら怖い…。」 「葵正解。何で解った?」 櫂翔さんに言われ、答えた。 「俺も同じ事を言われました。」 …い~ちゃん櫂翔さんにも言ったんだ…。 そんな事を考えてると、侑哉さん達が笑い出した。 「あはは。何その子。面白い!」 「会ってみてぇな。」 侑哉さん、熾遠さんが言ったから、ハッとしてい~ちゃんの伝言を熾遠さんに伝える。 「熾遠さん。い~ちゃんが探してましたよ?」 「あ?い~ちゃんって誰?」 「あ…李遠ちゃんです。何か…名前を言ったら解るって言ってましたけど…。」 そう言うと熾遠さんは考え出した。
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