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次の日…やっぱり熱が高くなっていた。
目を覚ますと、隣に櫂翔はいなく、ボ~としながら起き上がり、しばらくすると、櫂翔が戻ってきた。
「起きたか?傷と熱は大丈夫か?」
「……うん……」
ベッドに座りながら聞かれ、答えると櫂翔は手をオデコに当てた。
「まだ熱いな。今日はゆっくり寝てろ。」
そう言われ、布団の中に入れられた。
立ち上がる櫂翔を見て、服を掴み引き留める。
「…どこ…行くの?」
「熾遠に休むって電話してくる。少し待ってろ。」
頭を撫でながら言われ、頷いて手を離した。
櫂翔が寝室から出てから、眠気はあったが、櫂翔が戻るのを待ってた。
しばらくすると、水と薬を持ってきた櫂翔は、ベッドに座りながら言った。
「李遠…起きてるなら薬飲んでから寝ろ。」
「…薬…いや…」
「飲まなきゃ熱も下がらないだろ?」
「…やぁ…」
子供の様に嫌がる私を見て、櫂翔は笑っていた。
「わかった。」
そう言われ、飲まなくて良いと思い、安心していると、櫂翔にキスされた。
「…ん…」
キスと同時に水も口に入ってきたから、ビックリしていると、コクンと何かを一緒に飲み込んだ。
私が飲み込んだのを確認すると、櫂翔は唇を離して言った。
「よし。飲んだな?寝てていいぞ?」
薬を飲まされた事に気づき、涙目で言った。
「…わかったって言ったのに…」
「ん?飲まなくて良いとは言ってないだろ?ほら眠いだろ?側にいるから眠れ。」
そう言われ、少しイジケながら、櫂翔の手を握った。
「…手…握ってて…くれる?」
「あぁ。」
櫂翔の返事を聞き、安心して目を閉じた。
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